灘の「白鷹」は、全国の蔵元から唯一つ、伊勢神宮の御料酒として選定され、現在に至るまで日々神前に備えられている銘酒です。実はこの白鷹、灘の蔵元でありながら、神楽坂とは切っても切れないご縁があるのです。
【2016/06/06追記】このページ等をヒントにこんなネットムービーも配信されています!
(過去の「神楽坂祭り」での「白鷹振る舞い酒」に際してのチラシから採録)
白鷹は江戸末期、「超一流の酒だけを作ろう」と「白鹿」の辰馬本家から分家した初代辰馬悦蔵によって興されました。しかし超一流主義の造りは結果として高価な酒となり、なかなか評価されるに至りませんでした。
その中で明治19年に転機が訪れます。すなわち、神楽坂で酒問屋を営んでいた升本喜楽(初代升本喜兵衛)との出会いです(詳しくは往時の雑誌から)。白鷹を高く評価した升本喜楽は、文字通り白鷹を盛り立て・引き立て、神楽坂などの安定的な顧客を得た白鷹はその後着実に超一流の酒造りに取り組み、大正十三年には伊勢神宮の御料酒として選定されるに至りました。
現在でも神楽坂ではその名残で鰻の「志満金」さんや、江戸情緒あふれる居酒屋「伊勢藤」さん、小栗横丁「姿」さん、など、多くのお店で白鷹が愛されており、路地裏には「白鷹」の看板もちらりほらり。関東一手捌元として名を馳せた酒問屋もこの地で商いを続けています。最近では駅を隔てた東京大神宮さんでも、年間数万本の「白鷹」が参拝客にお頒けされています。
「神楽坂祭り」では、そんな「神楽坂が見出した」白鷹を、昔ながらの杉桝とともにお楽しみ下さい。
捌元 店主敬白
なお、神楽坂エリアで白鷹をお求めの際は、下記までどうぞ!
■納戸町・升本酒店(当社のれん分け )
■揚場町・セブンイレブン飯田橋升本ビル店(当社旧倉庫跡 )
上記2店に在庫のない商品や、大量のご注文に関しては当社事務所(筑土八幡町)までご相談ください(小売免許も所持しているので対応は可能)。